お酒をどのようにしてやめるのかについては様々な説がある。
私もこれまで禁酒をチャレンジして失敗した経験が何度もある。
今はお酒を飲まないようになってある程度の期間が経っているが、いつまた大量飲酒の習慣が始まってしまうのかはわからない。
アルコール外来に行って、嫌酒薬なるものをもらって飲んだこともあるし、オンラインの禁酒グループに入って、「禁酒・・日目」という投稿を毎日してリアクションをもらったり、自分からも他のメンバーにメッセージを送ったりして励まし合って取り組んだこともある。
嫌酒薬は、毎日飲んでいるとお酒を飲んだ時に強烈に気持ち悪くなって強制的に酒を飲まなくさせる薬で、これをもらったのはアルコール外来に行っても飲み屋に行くのを辞められなかったからであるが、結局、嫌酒薬を飲んだら本当に気持ち悪くなるのか試してみようと酒を飲んでみたところ私には全く効かず、これがきっかけでまた飲酒習慣が始まってしまった。
オンラインを利用した禁酒も1年近くは継続できたのだが、結局は断念してしまった。
周りからの支援や評価は禁酒を継続する一定のサポートにはなったものの、自分の意志を100%固めることは私の場合はできなかった。
自分がお酒を飲みたくなるのは、何か嫌なことがあり、自暴自棄になって現実逃避したくなる場合と、逆にとても良いことがあったり楽しいことがあってパーっと何かをやりたい場合だ。
そしてそのような場合に誰かが誘ってくれたりしたら完全にアウトになってしまう。
現在やっている方法は、
①お酒を憎むぐらいに嫌いになること
②不要な人間関係をブロックすること、
③酒を飲まないと周りに宣言すること
だ。
お酒が嫌いだ、嫌いだと毎日思い込んでいると、本当に嫌いになってくる。そして嫌いな理由がいくつも思い浮かんでくる。
これは日常的にやっている。
日常的にどれだけやっているかで、必ずやってくる自暴自棄タイムやパーッとやりたいタイプを乗り越えられるかが決まってくる。
お酒を憎むことは禁酒の一番のポイントだと思う。
そしてこれを続けるとお酒に対して無関心になり、頭の中の選択肢から削除されていく。
また、ただ飲むだけの仲間や、飲み屋の女の子のLINEやメールは徹底的にブロックしている。
人間関係は諸刃の剣だと思う。
自分にとって不要な人間はたとえ嫌われてもいいからどんどん切っていくべきだ。
お酒を誘われるだけでなく、時間の浪費だし、さらにはストレスの原因になり、結果として飲酒に繋がっていく。
逆に本当に必要な人たち、大切な人たちには、自分がお酒をやめているということをきちんと伝える。
私の場合は、最初はそのまま伝えると恥ずかしいので、「筋トレのためにやめている」、と伝え、その後しばらくしてから、「やっぱりお酒は飲まないことにした」という流れで、禁酒の意志を伝え、理解してもらった。
お酒を飲まないと壊れてしまう人間関係なら、積極的に壊すべきだ。
そのような人たちは自分にとって必要な人ではない。
逆に、自分が愛している人たちは、お酒をやめることについてわかってくれるだけでなく、一緒になってお酒をやめたり控えたりしてくれる場合もある。
自暴自棄になったり、パーッとやりたくなったりする時には、すぐにノートにその気持ちを書き出すことにしている。
30分くらい書くことで気持ちが収まり、飲酒しようという気持ちはおさまっていく。
それでもダメならおさまるまでひたすら書き続ける。
ただお酒という液体を飲まない、というたったこれだけのことなのにとてつもなく難しい。
でも、禁酒は自分を成長させ、人生を豊かにしてくれるチャンスを与えてくれる素晴らしいものではないかと思っている。